「ましこのおこわ」を持つ追立マネージャー

県推奨品「もち絹香」が大人気

道の駅ましこで使用し新メニュー登場

社会

 健康志向がより高まる中、県産もち麦が人気を呼んでいる。
 栃木県のビール麦の生産量は全国の約半分を生産し、35年間全国1位を誇っている。しかし、もち麦の存在は、地元県民にもあまり知られていないのが現状。
 県オリジナルのもち麦「もち絹香」は令和2年産で約600トン生産している。大麦には野菜や米に比べて食物繊維が多く含まれる。お米と同じように、大麦にも「もち性」と「うるち性」があり、もち性の「もち絹香」は、うるち性の大麦よりも、β―グルカンが多く含まれている。β―グルカンは水溶性の食物繊維のひとつで高脂血症や糖尿病の予防効果が期待され、注目されている。また麦独特の匂いが少ないので食べ慣れていない方にもおすすめだ。
 県農政部生産振興課の担当者は、「もち絹香」の生産量を令和7年産には現在の5倍以上に増やしたい」と期待を寄せ普及活動に邁進している。
 材料にこだわる道の駅ましこでは、益子産のもち米と「もち絹香」をブレンドし、試作を重ねて台湾風「ましこのおこわ」を研究開発、新メニューとして登場させた。
 「ましこのおこわ」は、ぴりっとしたスパイシーな味と、もちもちプチプチ感があるもち麦の食感が人気を呼び、午前中にほぼ完売という。お得な600円(税込)で、同駅の総菜コーナーで販売している。追立伸幸マネージャーは、「おすすめの逸品ができました」と満足気で「今後も、もち絹香を使用してうどん、おこわシリーズとさまざまな料理を展開していきたい」と期待を寄せている。

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