勝ちゃん麦麹みそ

製造を手掛けた「いなほ工房」のメンバー

県特産もち絹香 麦麹みそで登場

モリ産業(真岡)・いなほ工房(芳賀)がコラボ

文化

 栃木県オリジナルのもち麦「もち絹香」を扱う真岡市南高岡のモリ産業真岡工場(豊田智昭工場長)が、芳賀町の「いなほ工房」(菊地富士子代表)とコラボした「勝ちゃん麦麹(こうじ)みそ」の販売が19日から始まった。
 益子町産大豆「里のほほえみ」を使うなど県産にこだわった特製みそで、「とちぎの県特別表示食品(Eマーク)」の認証を受けた。
 もち絹香は水溶性食物繊維β-グルカンが豊富で腸内環境を整え、コレステロールをコントロールできることで知られる。国内外の研究で高脂血症や糖尿病の予防効果が期待され、注目されている。
 工場隣の鹿島神社宮司でもある豊田工場長は「米みそと違い麹を多く含むため、甘く、麦の香りも豊かに広がる塩分控えめの調味料。特長を生かしいろいろな料理に試してほしい」と話す。
 この南高岡の地で日光開山の祖「勝道上人」が生まれ、その誕生の深い由縁により大同元年(806年)に鹿島神社が建立されたとされ、みその名の由来になった。徳川家の家紋である「葵」紋を御神紋として許され、現在に至る。同神社拝殿でおはらいを受けた「もち絹香」を使用した麦麹で造った「みそ」。このため、ラベルに「葵」の紋を入れたという。
 いなほ工房は芳賀町の農家の主婦が同町西水沼のJAの加工所を利用。2021年1月から米麹みそ、甘麹などの製造を始めた。いずれも自家製みそ造りのベテラン。麦みその原料を探していた同工房が「もち絹香」を知り、モリ産業に話を持ちかけたところ製造委託を受けた。
 勝ちゃん麦麹みそは500㌘入り970円(税別)。県内大手スーパーヨークベニマルと道の駅ましこ、もてぎ、にのみや、しもつけ他で扱っている。商品の問い合わせは真岡新聞社(0285・38・7555)まで。

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