石坂市長(右)を表敬訪問した花井代表(右から2人目)ら

真岡商工会議所と真岡木綿工房

草木染見本帖でグッドデザイン賞

文化

真岡商工会議所と真岡木綿工房(真岡市荒町)は10月7日、公益財団法人日本デザイン振興会(東京都港区)が主催する「グッドデザイン賞」を受賞した。同日、同工房の花井恵子代表(68)らが真岡市役所に石坂真一市長を表敬訪問し、結果を報告した。
 受賞対象は「地域の取り組み・活動」のカテゴリーで応募した「真岡木綿草木染見本帖」。染色糸のサンプルが少ない綿糸の見本をつくり同業者に役立ててもらおうと、同工房のスタッフ12人が2年をかけて作成した。クマザサやセイヨウアカネなど45種の材料と3パターンの媒染法を用いて染めた糸を縦21センチ、横8.5センチのカードに材料ごとに添付し、上下巻に分けて木箱に収納。カードの美しさや現物の見本を商品化した点などが評価された。
 石坂市長は「いろいろな工夫をして真岡木綿をPRしていただき、今回素晴らしい賞を受賞された。真岡市や栃木県を代表する木綿として、これにとどまることなくさらに高みを目指していただきたい」とエールを送った。花井代表は「こんなに早くうれしいご報告ができるのは皆様からのお力添えをいただいた結果」と感謝し、「木綿の糸で表現するのはあまりないこと。この色合いが教材などで多くの人の手に届いてほしい」と話していた。
 同見本帖は3万3千円(税込)。同工房で購入できる。

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