モノ市の会場

芝生広場で初の益子モノ市

5月の土日に入場制限し初の試み

催し物

 益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子の芝生広場で5月中の土・日曜、10~16時、益子モノ市が開催されている。
 コロナ禍で、昨春から中止となった陶器市の代替えとして、同実行委員会(塚本倫行実行委員長)が感染症予防策を講じて初めて開催した。
 出展者はこれまでの陶器市に出店していた栃木・茨城両県の作家や店舗が対象で、会期中の毎週末、出展者を入れ替えて44店が並んでいる。
 入場は、ネットによる予約システムで各日300人、予約なしは各日200~300人で瞬間に最大500人内に制限。また入場者には検温、消毒、記帳、会場内での飲食禁止などを徹底している。
 天候にも恵まれ、初日の8日は1000人、9日は1300人が訪れ、来場者は自主的にソーシャルディスタンスを心掛けて買い物や新緑を楽しんでいた。
 水戸市から家族連れで訪れた60代女性は、「益子焼が大好き。2年前の陶器市で渋滞に巻き込まれ駐車場探しに苦労した。今回、規模は小さいけど、子ども連れには芝生で緑に囲まれた場所もいいですね」と楽しんでいた。
出店者の同町生田目の陶芸家・木間伸哉さん(34)、彩さん(31)夫妻は「これまでの陶器市出店は経験がなく、昨秋のWeb陶器市から参加した。今回、対面販売の楽しさを味わっている」と話した。
塚本倫行実行委員長は(59)「従来の春、秋の陶器市以外にも、コンパクトながら落ち着いて楽しめるイベントもいいのではという声も上がってきている」と初開催への感触を確かめていた。

今号の記事