芳賀日赤へワンコイン

益子町が町民通院支援事業
真岡鐵道片道100円利用券販売

社会

 益子町は、町内から地域の基幹病院である芳賀赤十字病院(真岡市中郷)まで公共交通機関で通院する町民のため、片道運賃が500円で利用できるサービスを始めた。
 益子町民が利用する最寄り駅3駅(北山駅・益子駅 ・七井駅)から芳賀日赤最寄り駅の「北真岡駅」まで真岡鐵道運賃100円の利用券を販売。町内のデマンドタクシー(300円)、真岡市の市内循環コミュニティバス「いちごバス」(100円 )をワンコインで乗り継げるサービスだ。
 対象は町内在住で芳賀日赤を利用する12歳(中学生)以上。利用券は100円券10枚つづり(千円)。町役場2階企画課 で購入でき、有効期限は購入日から1年間。
 北真岡駅に到着したら運転士に利用券 (100円)と整理券を手渡し降車する。3駅から北真岡駅までの通常運賃は240~410円になる。往復乗車は 利用券2枚が必要。
 少子高齢化の進展、高齢者の運転免許返納など交通弱者の増加が懸念され、町には以前から芳賀日赤までデマンドタクシーの運行エリア拡大要望があった。このため町は、芳賀日赤を利用する町民の財政負担軽減と真岡鐵道の利用促進を図るため、同事業を実現させた。
 町企画課によると、4月3日から始まった同事業に町民の関心は高く、問い合わせも多い。サービス開始から約1カ月で10人以上が利用券を購入した。
 広田茂十郎町長は「公共交通機関で芳賀日赤に通院する町民を支援したいと思い、本事業の制度設計をした。ぜひ、多くの町民に利用してもらいたい」と話した。

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