茎の先端に50個のユリの花

菅谷さんが花栽培で学生にエール

　真岡市下籠谷の菅谷博美さん（69・会社員）の庭先のユリの茎の先端に約50個の花が次々に開花し、ピンクの団子のように咲き誇っている。近所の人たちが「遠くから見て気になった。ユリがこんな咲き方をしたのを見るのは初めて」と立ち寄って眺め驚いている。
　菅谷さん宅は庭先の草花が通りからよく見える少し高台にある。高校生がたくさん通るため、奥さんの和代さん（72）が「悩み多き学生に花で心を安らいでもらえたら」となるべく道路から見える場所に季節を通して花を植えている。
　このユリは、毎年秋に球根を植え今年で３年目。今年も２球植えた。そのうちの一本の茎は帯状になり、先端に無数のつぼみを付けたため茎が２つに裂けたが、どちらの先端にも無数に咲いている。和代さんは「ユリは交互に咲くのに、今年は不思議な咲き方」と、一期一会の花の咲き方に近所の人たちと会話を弾ませ見入っている。