菅谷佳宏さん

一木茂さん

篠﨑恭明さん

菅谷さん(真岡市)、一木さん(真岡市)、篠﨑さん(芳賀町)が農業士に

模範的な農業経営で後継者指導

社会

 令和2年度栃木県農業士に芳賀郡市内で真岡市の菅谷佳宏さん(同市下籠谷、53)、一木茂さん(同市物井、47)、芳賀町の篠﨑恭明さん(同町与能、48)が認定され、3月4日に認定証が交付された。
 農業士は、模範的な農業経営や青年農業者等の育成指導などを行っている農業者を認定する制度。
 菅谷さんの耕作面積は39・9ヘクタールで、水稲、麦などを栽培している。
 水田には豚ぷん堆肥と牛ふん堆肥を施用し、地力の向上を図り、化学肥料の減肥に努めている。除草剤や殺菌剤などは無人ヘリコプターで散布し、一部の水稲では灌水直播を行うなど、作業の効率化、作業時間の軽減に努めている
 平成31年にJAはが野真岡地区営農集団連絡協議会長に就任し現在副会長。「後継者の就農を推進していきたい」と述べている。
 一木さんは、いちご46・4アールと水稲を栽培している。いちごは、10月中旬~5月末の長期間に渡る出荷で、高収量、高収益を上げている。令和元年から外国人技能実習生を受け入れ労力不足を補い、選果施設では自動ラップ機導入で作業の効率化を図っている。
 JAはが野いちご部会二宮支部いちご研究会役員として若手農業者との交流を図り、指導的役割を担っている。
 「今後も日本一のいちご産地を守るため、新規就農者の確保に努めたい」と述べた。
 篠﨑さんはいちご(とちおとめ)と水稲を栽培している。農地は自宅から半径1㎞以内に集積し、効率化を図っている。いちごは、炭酸ガス施用による生育促進やIPM技術(天敵)を導入して減農薬栽培に努め、安全・安心ないちご作りに努めている。
 就農時から地域の各種団体の中心的な存在で、町の認定農業者協議会理事や芳賀町農業振興対策推進協議会委員を務めるなど活躍している。
 篠﨑さんは「企業的経営により雇用を充実させ、ゆとりある農業経営を目指したい」と話している。

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