立派に育った白菜とウドンくん、ミカンくん

菜園で命と食の大切さ学ぶ

松竹芸人がインテリジェンス農園で畑仕事

社会

 茂木町の情報をSNSで発信している松竹芸能㈱の芸人「ウドントミカン」の2人が町の美土里農園の一角で野菜作りに励んでいる。
 2人は、自称道の駅芸人として町内の各種イベント、体験の様子をユーチューブやインスタグラム、ツイッターなどで発信し町の魅力を紹介している。
 古口達也町長が農園で作業していた時に手伝いに訪れたミカンくんとウドンくん。古口町長から「農業も芸人もインテリジェンスが大切。問題点をどう有利に変えられるか。土や野菜づくりを通じて学んでほしい」と実験農園「インテリジェンス農園」を提供された。
 9月、古口町長とダイコン、ニンジン、ホウレンソウなどの種を蒔き、白菜や万能レタス、ブロッコリーの苗も植えた。職員が管理を手伝い、2人は月に一度訪れて野菜の成長記録を発信。11月17日、2人は野菜を観察しながら、丁寧に追肥や除草作業を行っていた。
 香川県出身のウドンくんは子どもの頃祖父の収穫を手伝って以来、和歌山県出身のミカンくんは初めての畑仕事だ。「種を蒔いたニンジンは半分以上芽が出ていない。頑張って育ったのを見ると愛おしい」と感慨深そうだった。この日はホウレンソウを収穫し、友だちにも食べさせたいと話した。さらに「これまで当たり前に食べていた野菜がこんなに手間暇かけて育てられているのかと思うと、捨てていた部分がもったいない」と労力の尊さを実感、長靴の土を洗い流し、農作業に関わる道具などの手入れの大切さも学んでいた。
 2人は町に恩返しをと12月20日、収穫した野菜と町の食材で作ったチャリティー「もて旨年越し鍋」を道の駅もてぎで販売し好評を博した。 

今号の記事