学童保育で授業を受ける児童

大きな画面で児童の様子を確認しながらの授業

市貝小 試験的オンライン授業

自宅や学童保育で楽しく学ぶ

文化

 市貝小学校(高木達校長、児童203人)は、特色ある学校づくりとして「ICTを効果的に活用した新しい学びの創造」をテーマに研究に取り組んでいる。新型コロナ緊急事態宣言で短縮授業となった9月3日と7日の午後、試験的オンライン授業を行った。
 児童は、タブレット端末を自宅や学童保育(市貝町保健福祉センター=同町市塙)に持ち帰った。3日は4、6年生、7日は3、5年生が午後3時から社会や算数の授業を受けた。
 市貝小の教室から、担任の先生が「Google Classroom」や授業支援クラウド「スクールタクト」を活用した授業を実施した。児童はオンライン上で「挙手」や「発表」をしたり、チャット機能を使ってつぶやいたりしていた。
 5年、片岡南菜さんは「黒板が少し見づらかったけど、分かりやすく楽しかった」と感想を述べた。授業を行った塙さおり教諭は「今回の試験的配信で、オンライン授業の課題が見えた。よりスムーズな配信や授業ができるように校内でも研修を続けていきたい」と振り返っていた。
 文部科学省のGIGAスクール構想に基づき、市貝町内の全小中学生に今年3月、1人1台のタブレット端末が整備された。同時に無線LAN回線が未整備の家庭でも使えるポケットWiFi60台も準備し、今回のオンライン授業で貸し出した。
 町では、今後町内の小中学校でもオンライン授業を実施していきたい考えだ。

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