市役所を訪れた瀧田さん(左端)、津田会長(左から2人目)、大塚さん(右から2人目)

生井校長(後列左端)、伊藤司書(同右端)と図書委員

読書意欲高め 評価

真岡ひばりの会(真岡)、芳賀南小が文科大臣賞

文化

 子どもの読書意欲を高めるための特色ある活動をたたえる2023年度「子供の読書活動優秀実践校・図書館・団体(個人)」の文部科学大臣賞に、本県から真岡市の朗読ボランティア「ひばりの会」、芳賀南小学校、栃木市立寺尾中学校、石橋高校が選ばれた。全国の学校130校、図書館46施設、団体・個人50件が受賞した。表彰式は4月23日、国立オリンピック記念青少年総合センターで行われた。
~個育てる読み聞かせ ひばりの会~
 真岡市の朗読ボランティア「ひばりの会」(津田和夫会長、26人)は4月25日、津田会長と大塚照子さん、瀧田久美子さんの3人が真岡市役所を訪れ、石坂真一市長と山中孝雄教育長に受賞を報告した。
 同会は1982年に視覚障がい者の音訳ボランティアとして発足し42年目。公的刊行物などを録音し図書館に寄贈する活動や幼児・児童対象に読み聞かせ活動を行ってきた。現在は市立図書館、二宮図書館、芳賀日赤小児科病棟、こども発達支援センターひまわり園、児童養護施設あかつき寮、市内小学校で定期的に活動している。様々な立場の子どもに対し、読書への関心を高める活動を継続していることが高く評価された。
 受賞式には大塚さん、瀧田さんが出席し、ひばりの会は、50件を代表する受賞者として、会場で活動内容を発表した。展示ブースと7分間の発表で活動を紹介し、大塚さんは「もう少し詳しく内容を紹介したかった。良い経験になりました」、瀧田さんは「42年分の活動が認められて有難い」と発表を振り返った。

~推薦図書読破を推奨 芳賀南小~
 芳賀南小学校(生井克成校長)は2006年開校で、開校時に「芳賀南図書(推薦図書100冊)」を選書し、推薦図書を更新しながら活動を継続し、読破者名を掲示して読書を奨励している。
 火曜、木曜の朝の活動が読書タイムとなっており、教職員、ボランティアがそれぞれ月1回、ときには図書委員会児童も各クラスに出向いて読み聞かせを行っている。読書週間では、図書委員が貸出受付に入り、スタンプラリーやくじ引きなどのイベント実施で楽しんで読書できるよう工夫。授業支援として目的に応じた図書を豊富に揃え、町総合情報館と連携して図書を借り入れている。
 コラボ企画として、図書と関連した給食の提供や図書と健康安全教育の関連を図ったイベントの実施等、多岐にわたる長年の取り組みが評価された。
 図書室は児童昇降口の正面に配置され、半円形で窓が多く明るく、利用しやすい。
 生井校長は「受賞は、町が読書活動を重視し、司書(伊藤三枝子さん)を常勤配置していることや、児童や教職員、保護者、地域の皆様が協働しているたまものです。お力添えをいただいている皆様に感謝申し上げます」と述べた。

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