野澤亘伸さん

「絆~棋士たち師弟の物語~」

野澤亘伸さんが『師弟』続編を加筆し出版

棋士の生き様や将棋界の世界観描く

社会

 真岡市出身のプロカメラマン野澤亘伸さんがこのほど、ノンフィクション「絆~棋士たち・師弟の物語~」(日本将棋連盟発刊、368ページ)を出版した。
本作は、2018年に発行した第31回将棋ペンクラブ大賞の「師弟~棋士たち・魂の伝承~」(光文社発刊、学芸版型、264ページ)の続編で、雑誌『将棋世界』に連載している「師弟」を大幅に加筆したもので、豊島将之竜王や藤井聡太二冠など、錚々たる棋士たちの師弟のインタビューやエピソードが掲載されている。将棋ファンを始め、多くの読者の共感を呼び、すでに増版が決まっている。
 野澤さんは「将棋を知っていても、棋士がどういう人なのかは、あまり知らないと思う。棋士たちの生き様や半生、将棋界の独特な世界観をより多くの方に知ってもらえたらと、出版した。新たな将棋ファンを増やすきっかけになれば嬉しい」と語った。
 野澤さんは、1993年より写真週刊誌の専属カメラマンとして活動を開始。事件報道、スポーツ、芸能などの取材、撮影。フリーカメラマンとして、タレントの写真集や雑誌表紙を多数撮影。
 小学校の頃から将棋ファンで、真岡高校に進学し、将棋部の主将を務め、県大会にも出場している。前作「師弟~棋士たち・魂の伝承~」をはじめ、海外取材をまとめた「この世界を知るための大事な質問」(宝島社)などを出版している。

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