感謝状を受けた高野さん(左)

高野さんに真岡署が感謝状

「思いやり110番通報」で事故未然防止

社会

 真岡警察署(小野秀文署長)は9月7日、宇都宮市清原台の高野富男さん(56)に「思いやり110番」通報で交通事故の未然防止に貢献したとして感謝状を贈った。
 高野さんは8月14日正午過ぎ、芳賀町西水沼地内の町道を自家用車で通過した際、ずぶ濡れの老女を発見し、近くの梨農家の軒先を借りて保護して110番通報し、警察官が来るまで付き添った。
 高野さんは、氏家郵便局長を務めており、7月に郵便局で開催された「さくら市高齢課地域包括ケア推進係認知症地域支援推進員」のオンライン講習を受け「本人が一番辛く、勇気を持って声を掛けることが必要」等について学んだ事で通報につながったという。
 栃木県の令和2年中の交通事故死者数は60人に抑止できたが、認知症や酒に酔って道路上に寝込む人などが被害に遭う交通事故が後を絶たない。そこでこうした人の早期保護を目的に、発見した場合ためらわず110番通報を呼びかける「思いやり110番」を推進している。

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