完成した手水舎

龍の口の手水舎完成

寺歴1190年荘厳寺

文化

真岡市寺内の荘厳寺(宇南山照元住職、開山832年)は境内に手水舎を建設し、8月5日、落成式を行った。
 昨年秋檀家の梅田茂さんから、お参りする際手や口を清める場所が同寺にないので、寄付をしたいと寺に申し出があった。総代に相談したところ総代からも寄付が寄せられ、同寺の資金も加えて屋根付きの手水舎を作ることになった。
 鉢は御影石で、龍の口から流水する形だ。龍が水を司る神様として崇められていることに由来する。上屋は無垢材の欅で屋根は銅板、内天井には本堂外陣の龍の絵が模写された。落成式には梅田さん、小川孝さんら総代10人、工事関係者らが出席した。
 宇南山住職は「『六根清浄』目・耳・鼻・舌・身・意の六根から生じるすべての迷いを清め、2020年から世界中に拡がった新型コロナウイルスの「疫病退散」を願い建立した。荘厳寺1190年歴史の中で今年手水舎を建設した意義を刻みたい」と述べ、祈願として御影石に刻まれた。
 設置後は寺の参拝者だけでなく、認定こども園ひかり幼稚園や学童保育に通う子どもたちも手水舎で清めたり、お参りする姿が見られ、境内の新たな憩いの場ともなった。

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