左から島田さん、畑山さん、塩野谷さん、塚田さん

芳賀赤十字病院 3月定年迎えた4人の看護師さん

引き続き地域医療に貢献

社会

 人の役に立ちたいと志を持って昭和55年、同56年に芳賀赤十字病院に入職した4人の看護師が3月31日、定年退職した。引き続き地域医療に貢献したいと再雇用で同病院に勤務している。4人の横顔を紹介。
 塚田則子さん(真岡市寺内)、塩野谷晃江さん(同市西沼)は、前橋赤十字看護専門学校で共に学び、卒業後一緒に同病院に入職した。定年前の9年間は2人共、看護副部長として尽力した。現在は、地域医療連携室で入院患者支援に関わっている。
 塚田さんは41年間勤めあげたことに「夫と親の協力があったおかげ」と話す。学校や職場から帰ると同じ敷地内の親の家に集まって夕飯を一緒にとる「家族のルール」で、心身の健康が保てたと振り返っている。
 塩野谷さんは、看護師の知識があったから祖母と両親を在宅で看ることができたと振り返る。
 入職4年目に起きた御巣鷹山の航空機事故救護派遣や看護師長として赴いた3・11の救護派遣では改めて赤十字の使命を感じたという。同病院は教育に熱心で様々な研修に参加させてもらったことで知識と視野を広げ、人間的成長にもつながったと感謝している。
 島田都子さん(同市上大曽)は、真岡女子高衛生看護科第1期生。栃木県南高等看護専門学校を経て昭和55年に入職した。
 3・11で石巻赤十字病院に2週間応援に行った時、自身の不幸を顧みず明るく患者に接する看護師の姿が印象的で、心に残った。救急外来内視鏡に10年勤務し、現在も同部署で働く。長男は臨床工学技士、長女は助産師として同病院で働いている。
 畑山美也子さん(益子町)は、幼い頃から小児科の看護師になるのが夢で、栃木県立高等看護専門学院を卒業し、同病院に入職。大半を小児科病棟に勤務し、現在も同部署で働いている。4人の子育てをしながらの勤務で、体調を崩した時もあった。先輩や同僚の気遣いと協力で続けられたことに感謝している。長女は薬剤師として同病院に勤める。

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