全国で最優秀賞の真岡東中吹奏楽部

真岡東中 コロナに負けずドラマチックに演奏

全国大会で最優秀賞受賞

文化

 コロナ禍で個々の練習に励んだ真岡東中の吹奏楽部(顧問・小宅宏美教諭、仙波虹花部長)は第26回日本管楽合奏コンテスト全国大会中学校A部門で最優秀賞を受賞した。
 演奏曲は、「哀歌~「佐渡情話」の物語によるバラード」。練習を始めたのが6月で、編成も整わないため、いないパートを全員で補い合うという、独自の〝東中サウンド〟で息を合わせ、技術を磨いたという。
 例年のようにコンクールが行われない中で、完成度を高めた曲を一気に仕上げるのに苦労した。出場形式はCDで9月22日に録音しコンクールに出品し審査通過、10月25日に葛生で録画をし全国大会に出場、厳しい審査の結果最優秀賞を受賞した。動画は11月14日に配信され厚みのある澄んだ音色を響かせた。
 講評では「語りかけるような表現で、あたかも〝お弁〟が語りかけているかのような美しく悲痛なサウンドが印象的で少人数でも迫力があり、ドラマを感じた」など高い評価を得た。
 小宅教諭は、「出場数は過去最高だったという。厳しい環境の中、奏者の一人ひとりが主役になり、『悲劇』を音楽としていかに丁寧に仕上げていくかを追求した。めげずに取り組んだ部員たちの努力を心から称えたい」と話した。 
 3年生4人、1・2年生15人の全員で取り組んだ。部長の仙波さんは「コロナ禍で大好きな先生、仲間と大好きな音楽を磨き続けた日々は、私たちにとって最高の宝物。支えてくださった先生、保護者に感謝します」と試練を乗り越えて手にした受賞を喜んだ。

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