訓練の成果を披露する隊員たち

芳賀広域消防本部 緊張感持ち救急搬送

隊員が訓練の成果披露

社会

 芳賀地区広域行政事務組合消防本部は2月26、27の両日、真岡市芳賀地区エコステーションで、救急業務に従事する救急隊員が日々の訓練で習得した技術を確認する消防長査閲を実施した。
 管内には真岡消防署と真岡西、二宮、益子、芳賀、茂木、市貝の6分署があり、救急出動が年間7千件を超える。このため、各署は本部警防課が策定した年間訓練を実施。業務の維持向上に努めている。
 今回の訓練は「年間教育訓練の集大成」(同課)で、2日間行われた訓練は6分署から選抜された1係、2係の救急隊員各3人が救急隊を編成。計58人が参加した。
 隊員間の連携、適切な処置、傷病者の容体に合った医療機関を選定し、迅速な搬送が求められている。
 約20分の持ち時間。「糖尿病、高血圧の持病がある78歳の男性が買い物中に具合が悪くなった」など、指導救命士が作成した救急事故現場を想定したシナリオを基に出動指令から始まった。
 刻々と症状が変化する傷病者の観察、症状の見極め、家族への聞き取り、説明など、実際の救急現場さながらの緊張感で進行した。
 中三川祐二消防長は「各救急隊とも教育訓練の成果が現れていた。地域の負託に応えられるよう訓練を続けてほしい」と講評した。

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