「将来は研究者に」と夢を語る土屋さん

県理科展 2年連続で最優秀賞

清原中の土屋沙梨菜さん

文化

 宇都宮市立清原中2年の土屋沙梨菜さんは、「第77回県理科研究展覧会」で最優秀賞を受賞。昨年度に続く2年連続の快挙に「興味を持って取り組んできた研究が高く評価され、とてもうれしい」と笑顔を見せた。
 土屋さんは、小学生の時から「氷」に関する研究をまとめて理科展に応募し、5年時には「霜柱の秘密」のテーマで県最優秀賞。作品は「第58回全国児童才能開発コンテスト」科学部門に県代表として出品され、「財団科学賞」を受賞した。
 映画「アナと雪の女王」を見て「氷は身近にあるけれど、解明されていない部分が多いので、自分で調べてみよう」と思い、研究をスタート。毎年、身近にある現象や「不思議だな」と思ったことをテーマにしている。昨年度は「永久凍土に眠るマンモスの秘密」、本年度は「霜柱の秘密2」をテーマに選定。関連資料を収集し、地道な実験を繰り返して研究をまとめた。
 3年連続の受賞に向けては「本をもっとたくさん読み、専門知識を得て、多角的な視点を身に付けたい」と意欲を示す。理科以外の教科では地理が好きだといい、「雪が降る場所と降らない場所では文化が異なるなど、気候と密接に関係するところが面白い」とその理由を語った。
 担任の佐藤智美教諭は「興味や関心があることには熱心に、粘り強く取り組める生徒。集中力もすごい」と称賛する。
 将来は「研究者になりたい」とビジョンは明確。今後については「自分の研究が社会にどう役立つのか、ということも考えていきたい」と夢を語った。

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