歯科医院に通院する大きな要因の1つであり、歯の痛みの原因や喪失理由の代表が虫歯である。
 そもそも、最外層にエナメル質、内層に象牙質という二層構造をもっている歯は、その表面に付着している細菌が主に糖分などを栄養素として、代謝して発生した酸産生物が歯を溶かす=脱灰する性質を持っている。それを放置したままにすると脱灰はさらに進み、大きな歯の穴になっていく。これが虫歯である。ゆえに、虫歯の予防には、「細菌の付着減少」と「酸産生物の減少」の2つが大きなテーマとなってくる。
 酸産生物の減少については、ショ糖や果糖などの甘いもの、俗に言うお菓子やフルーツなどに多く含まれており、それを食べるのを減らすという考え方であるが、これは筆者も出来ておらず、自分が出来ていないことを患者様にお伝えするのはおこがましいので、あえて触れないでおこう(笑)。
 また、虫歯予防や健康維持という観点から、代用糖などの利用は有効な手段ではあるが、味の好みなど、人それぞれ賛否両論はあるであろう。
 それよりも、細菌の付着減少について力を入れることの方が、効果的且つ有効な手段である。やはり突き詰めれば、虫歯への最大の防衛策は歯磨きである。次回は歯磨きについて話をすることにする。
医療法人共生会栃木歯科診療所/理事長・崔昌植 次号(8/6号)に続く。

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