中里光李さん

左から泉田さん、海老原さん、小林さん

柳大河さん

左から鷺谷さんと久保田さん

芳賀郡市4校が県理科展で最優秀賞

西田井小、久下田小、真岡東小、物部中

文化

 第74回栃木県理科研究展覧会並びに発表会中央展覧会は2月10日、栃木県総合教育センターで行われ、芳賀地区代表で出品した4点が最優秀賞を受賞した。研究の概要を次に紹介。
【小学校の部】
▽西田井小1・中里光李さん=「あさがおをそだてたよ」。
 1年生は学校で一人一鉢運動としてアサガオを育てているが、入学当初コロナの影響で休校になった事から、家で育てた。幼稚園の先生は一鉢に4本の苗、祖母は1本が良いと言うので、調べる事にした。咲いた花の数を数え、記録の写真を撮った。中里さんは「最初は最優秀の意味が分からなかったが、すごい賞だと知ってとても嬉しかった」と話した。
▽久下田小5・海老原未爽希さん、泉田実優さん、小林愛莉さん=「葉っぱと病気と私達」。
 海老原さんの祖母の家の木が、葉っぱの病気の一つである「はんてん病」になったことで、どうしてなるのか、どうやったら治せるのか、を4カ月にわたり研究した。研究結果を写真や図を使って分かりやすく整理し、研究過程で生じた疑問を更に調べた点が評価された。受賞に3人は「努力の結果が出てとてもうれしい」と笑顔を見せた。
▽真岡東小6・柳大河さん=「ネジバナの研究~庭に大量発生したなぞをさぐる」。
 いつもは数本しか生えないネジバナが大量発生し、右巻きと左巻きがあることに気付き、不思議に思い研究した。研究では非常に小さな種を丹念に数えることに苦労した。受賞に「理科が好きなのでこれからもいろいろなことに興味を持ち研究したい」と述べた。
【中学校の部】
▽物部中3・鷺谷花怜さん、久保田創真さん=「パスタの折れ方」。
 パスタを2本に折ろうとすると、3本以上に分かれることに疑問を抱き、研究を始めた。
様々な折り方を考え、実験を行い、そこから生まれた疑問を解決するためデータを集め、考察とまとめを行った点が評価された。受賞に鷺谷さんは「改めて達成感を感じた」、久保田さんは「実験をスムーズに進めることで疑問を解決できたことが受賞につながったと思う」と述べた。同校の県展最優秀賞は22年ぶり。

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