飯貝の雷神社に鳥居新設
地域住民と真工高生が協働
文化真岡市飯貝の雷神社参道入口に11月16日、新しい鳥居が設置された。飯貝1区第3町会と県立真岡工業高校建設科建築コースの生徒が協働。地域のシンボルとなる、色鮮やかな赤鳥居が誕生した。
色鮮やかなシンボル誕生
今回の協働は、同校の「課題研究」授業の一環。4年前にも浅間神社(同市田島)の鳥居を生徒が新設しており、それを聞いた同町会の手塚明夫公民館長が、当時の校長だった日下田静夫さんに相談したことで実現した。
古来より、人々は雷鳴と稲妻を神格化してきたが、同神社には八雷神の首位をなす「大雷神」を祭祀。詳細な建立時期は定かでないが、100年以上の歴史を持つといわれる。その一方、旧鳥居は木製で老朽化が著しく、倒壊の危険性も指摘されていた。
新設された鳥居は高さ3・1㍍、幅3・4㍍で、塩化ビニール製。軽量のため取り扱いが容易で、長寿命化も期待できる。
当日は、2本の柱が設置される箇所を約1㍍掘り、地域住民と生徒が慎重に鳥居を立てた。その後、傾きなどを微調整して業者が生コンクリートを流し込み、上部に「雷神社」の額束が設置された。
同コース3年の福田結菜さんは「歴史ある神社で貴重な経験ができた。進学して知識を身に付け、将来は建設業界で働きたい」と決意。手塚館長も「新しい鳥居で気持ちよく新年を迎えることができる。生徒の皆さんに心から感謝したい」と話していた。