「北陵いちご豚」を教職員に販売

研究を重ね一般販売に一歩前進

文化

 県立真岡北陵高校生物生産科1、2年生が昨年12月18日、同校で育てたブランド豚『北陵いちご豚』を同校の教職員50人余に販売した。
 同校の農業クラブが「北陵いちご豚プロジェクト」として取り組んでいるもので、今回は鈴木真奈さん(17)、塩田隆成さん(17)、上野杏樹さん(16)、鈴木唯斗さん(16)、栢野奈桜さん(15)が参加した。
 同プロジェクトは4年目を迎え、年間約50頭の豚を出荷している。「北陵いちご豚」は餌に液状化したイチゴを混ぜて与えているのが特徴で、県畜産酪農研究センターにおいて保存性の高さが、株式会社食環境衛生研究所においてうまみと甘みの向上が確認され、品質が向上したという。今回は販売に向けた研究を重ね、食肉販売業(包装)の許可を取得し、生徒らで教職員への販売が実現。この日は2頭分の肩肉、ロース、バラ肉等10種類を用意。放課後、会議室に売り場を設け、生徒らは教職員に声をかけながら販売した。今後は保護者や地域に向けた販売も視野に入れている。
 上野さんは「半年間育て命の尊さを改めて実感できた」と話し、塩田さんは「次回も引き続きより品質の高い肉にするため、研究を重ねたい」と意欲を語った。

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