最後の夏に向け練習に励む濵野(右)と林

「憧れの地」へもう一度

濵野(上三川)と林(清原)

スポーツ

濵野晃太郎(3年、上三川中出身)は、憧れだった甲子園で全力プレー。164㌢とベンチ入りメンバー中で最も小柄だが、堅実な守備で大きな存在感を示した。
 背番号4ながら、この日はショートで先発出場。広い守備範囲を生かしてゴロをさばき、四回には重盗で本塁を狙ったランナーを正確な送球で刺した。
 八回には本職のセカンドも守り、九回の打席で代打を送られた。2打数無安打だったが「あの大歓声は一生忘れない。夏も甲子園に出場し、今度は1勝したい」と抱負を語った。
 昨秋の県大会でレフトを守り、5試合で3割3分3厘の打率を残した林宏應(3年、清原中出身)は、大会直前に右足首のけがが再発。試合に出場することができず、ベンチから大声で仲間を鼓舞し、途中から三塁コーチャーとしてグラウンドに立った。
 試合時間1時間51分を「あっという間だった」と振り返るが、試合に出られなかった悔しさは誰より強い。最後の夏に向け「けがを治して万全の状態で臨みたい」と穏やかな口調で語ったが、その目には「再び甲子園へ」という強い思いが感じられた。

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