サケを放流する受講生

また那珂川に戻ってきてね

小学生が自分で育てたサケの稚魚放流

社会

 町のふるさと運動学習を受講している町内の小学5・6年生19人と保護者は2月6日、自分たちで育てたサケの稚魚を同町大瀬の那珂川に放流した。
 サケの放流は、毎年受講生が自宅で家族と共にサケの卵をふ化させ、放流できるようになるまで稚魚を育て放流しているもので、閉校式として位置付け、町漁業組合の協力の下で実施している。
 今年は、同漁業組合の羽石徳夫さんらが見守る中、新型コロナウイルス感染防止の為、茂木小12人、中川・逆川・須藤の3小学校の7人の2班に分け少人数で実施。生涯学習課の小林課長が「5年生はあと一年、町について学び、また6年生は卒業後も町の良さを学び続けて欲しい」などとあいさつ。その後、児童らは、2ケ月間、稚魚を大切に飼育してきたとあって名残り惜しそうに「また那珂川に戻ってきてね」と、バケツからやさしく浅瀬に放流した。
 活動の一環で毎年、茨城県大洗町の小学生との交流もある。今年度は楽しみにしていた一泊二日の漁業体験がコロナの影響で中止になったが、受講生は町の施設めぐり、リースづくり、今回のサケの放流などを通じて郷土を愛する心を学んだ。

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