表彰状とトロフィーと手にする羽石さん(左)と古口町長

クラリネットで最高賞

日本ジュニア管打楽器コン
茂木小6年(当時)羽石伊吹さん

文化

3月に都内で開催された「第25回日本ジュニア管打楽器コンクール」の小学生クラリネット部門で茂木小6年、羽石伊吹さん(12)=現・茂木中1年=が最高賞の金賞に輝いた。3月31日、茂木町職員の両親と共に町役場を訪れ、古口達也町長に受賞を報告した。
難曲に挑戦、夢は「音楽家」
 将来の管打楽器界の発展に貢献する人材の育成を目的に、2000年から日本音楽教育文化振興会(東京)が実施。小中高校の各コースで、ソロ(トランペット、ホルンなど12楽器)とアンサンブル(3編成)の各部門で競い、プロ演奏家の登竜門になっている。
 2月はCDによる予選考会、3月22日に本選考会が尚美バリオホール(東京都文京区)で開催された。 
 演奏曲はフランスの作曲家C・ヴィドールの「序奏とロンド」。パリ音楽院の卒業試験用の作品で、歌心と技巧の調和が求められる小学生には難しい曲。「目標は高い方がいい」「おしゃれで優雅なメロディーがとても印象的な曲。吹けば吹くほど自分らしい表現ができる」と選曲した。
 毎日数時間の練習は欠かさず、コンクール半年前から母親や月1回レッスンを受けているプロ指導者の木主里絵さん(宇都宮市出身)の手ほどきを受けてきた。
 「大きな大会で緊張したが、小学生最後の思い出に楽しんで演奏ができた」。トロフィーと表彰状を披露した羽石さんは、古口町長から「今後もますます精進し、腕を磨いてください」と激励の言葉を受け、祝い金を手にした。関栄二教育長、小﨑正浩副町長も今後の活躍にエールを送った。
 保育園年長からピアノを習い始め、クラリネットは真岡市の市民吹奏楽団でクラリネットを担当する母親純代さんの影響で「自分でも吹いてみたい」と茂木小3年で吹奏楽部に入った。楽器は純代さんが愛用していたフランスの楽器メーカー、クランポン。「柔らかく温かみのある音色がクラリネットの魅力」と話す。
 「将来は音楽関係の道に進みたい」と笑顔で語り、茂木中では早速吹奏楽部に入部した。

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