工事の安全を祈願する関係者

ナシ、露地野菜の産地づくりめざす

稲毛田地区で農地整備

社会

 芳賀町土地改良区(見目匡理事長)稲毛田地区委員会(田口敏郎委員長)は10月19日、同町稲毛田の畑で「農地中間管理機構(農地バンク)関連農地整備事業稲毛田地区」起工式を行った。
 式には町土地改良区理事長の見目匡町長、県芳賀農業振興事務所の原利浩所長、全国農業会議所の国井正幸会長ら約20人が出席し、工事の安全を祈願した。
 対象地域は旧稲毛田小南側の約23ヘクタールで、畑として21・5ヘクタールを整備。一部は集約的にナシ栽培をする「ナシ団地」にする予定で、用・排水路も整備される。
 本年度中に9・4ヘクタールを整備し令和4年度に工事を終える予定。総事業費は3億5千万円で、国、県、町の補助で全額を賄い、地元住民の自己負担がないのが特徴という。
 主催者の見目理事長は「事業は畑地を大区画化し、町特産であるナシや露地野菜の生産拡大による収益性の高い産地づくりを目指すもの。併せて農地中間管理機構を活用した担い手の農地集積を促進する。当地域農業の発展を期待する」と式辞を述べた。
 県の農地中間管理機構が地権者から借り受けた農地を対象に整備する県内初の事業。
 稲毛田はナシ生産が盛んな地域だが、近年は農家の高齢化が進み活用されない農地が増え、農地を集約して作業の効率化を図り、地域の農業を守ろうと、地権者約60人が県農地バンクに土地を貸し出し、同事業の実施となった。

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