母校で初めて演奏を披露する町井さん(左)

フルート町井さん母校で祝福の演奏

茂木・須藤小創立30周年記念式典

文化

 最後の統合から今年30周年を迎えた茂木町立須藤小で11月18日、創立記念式典が開かれ、卒業生のフルート奏者町井亜衣さんが記念演奏し、後輩たちに夢を持ち実現する大切さを訴えた。
 同小は明治6年開校の「本務館」が前身の烏生田小、同7年開校の「千本立教館」の千本小、同8年開校の「道生舎」の桜井小の3校が1993(平成5)年度に統合して現在の形に。今年、30年の節目を迎えた。
 式典で手塚幸子校長は、児童、保護者、来賓の前で「本日新たな歴史の一ページを刻んだ。児童の健やかな成長、本校がますます発展することを願っている」とあいさつ。児童代表の6年川堀心桜さんは「受け継がれてきた伝統をつないでいきたい」と述べた。
 町井さんは現在の須藤小が誕生した93年度に6年生として在籍。須藤中(現・茂木中)から真岡女子高を経て東京音楽大学を首席で卒業。フランス、スイスで学び、国内外のコンクールで多数の受賞歴があり、ソロ、室内楽などのほか後進の指導、フランス語の通訳としても活躍する。
 町井さんは足利市出身のハープ奏者邊見美帆子さんと登場。ディズニーやクラシックの名曲など9曲を披露。曲間に自身の体験を踏まえ、「たくさんの初めてのことに出合って、世界を広げてください。夢や目標を言葉にして行動すれば、かなうことを実感してほしい」と語り掛けた。

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