関町教育長(後列中央)の激励を受けた茂木中美術部員ら

全国公募展11人が入賞

茂木中美術部員ら

文化

 全国の中学校・高校から募集した令和5年度山火事予防ポスター用原画で昨年に続いて最高賞受賞など、全国レベルの公募展に茂木中美術部員ら生徒11人の作品が上位入賞を果たした。生徒の発想力を尊重し指導する顧問小池浩行教諭(59)は「まだまだ未熟な部分はあるが、結果を今後に生かしてほしい」と生徒にエールを送った。
山火事予防ポスター 昨年に続き最高賞

 一般財団法人日本森林林業振興会主催の令和5年度「山火事予防ポスター」用原画中学校の部で最高賞、農林水産大臣賞を受けたのは2年、和氣悠真さん。昨年の古内るいさん(当時3年)に続く最高賞。z
 燃えるような夕日の中で火の手が上がる山をぼうぜんと見つめる消防士と老婦人を描いた。和氣さんは「納得できない部分があって(受賞は)驚いたが、うれしい」と喜んだ。
 2年黒﨑希さんも、ハイカーのたき火の残り火を心配そうに見つめるクマや鹿、野ウサギなどを描き、林野庁長官賞。出展数約5200点から選ばれた。
 子ども教育支援団体主催の環境教育ポスターコンクールでは3年羽石茉莉花さんの「逆転させたい砂漠化の時計」が文部科学大臣賞に。砂時計を逆転させれば地球温暖化が防げると訴えた発想力が評価された。全国から2934点の応募があり、ポスターにもなった。絵に自信はなかったという羽石さんは「大きな自信になった。高校でも美術を続けたい」と笑顔で話した。
 第83回全国教育美術展(教育美術振興会)では1年久保井洸弥さんの「磯前神社にて」、渡辺優里愛さんの「私の好きな場所」、2年蓮田宙夢さんの「豊かな里山の川」、3年古田土明実花さんの「大空へ」、羽石流菜さんの「開花へのエネルギー」がそれぞれ個人賞最高賞の特選を受けた。
 さらに茨城県笠間市の笠間日動美術館の第7回全国こども絵画コンクールで、いずれも3年古内日和さんの「上昇するエネルギー」が三井住友銀行賞、部長の糸井かさ音さんの「私の大好きな場所美術室」、田谷龍司さんの「美術館への通路」がそれぞれ審査員特別賞に入った。田谷さんは美術部員ではないが、「絵を描くのが好き」と応募した。
 先月20日、同校を訪れた関栄二町教育長は「皆さんの活躍は町にとって大きな誇り。これからも人生を豊かにする芸術に携わり、町民の心に元気を届けてほしい」と生徒を激励。小松﨑正訓校長も「これからも美術をはじめ教育活動の充実に努めたい」と応えた。

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