協力を呼び掛ける丸山さん(中央)と週1スタッフ

屋外トイレ CFで設置へ

社会

 少量多品目野菜の有機無農薬栽培、「週1スタッフ」ボランティアによる農作業など、先駆的取り組みを実践する真岡市八條のまんまる農園(丸山尚史代表)が3月31日(日)まで、スタッフ用の屋外トイレ設置費用のねん出のため、独自のクラウドファンディング(CF)を展開中。情報発信や授乳スペース確保など多機能トイレの設置を目指している。
 目標金額は100万円。18日現在の達成率は約80%。同農園は種まきから実践するみそ造りや収穫体験などもあり、年間約1千人が訪れる。丸山代表は「多くの人が気持ちよく使えるトイレを」と協力を呼び掛けている。
 丸山さんは真岡高、東京農業大学卒業後、青年海外協力隊員として南米エクアドルで2年間活動。地域内で完結する循環型農業の必要性を痛感し就農。有機無農薬農業を実践し、今年18年になる。
 自宅周辺に田畑6カ所、計1・5㌶を借り、年間、野菜100品目、米、大豆、小麦を栽培。会員制野菜宅配便で季節の野菜販売のほか、うどん(乾麺)、しょうゆも人気だ。
 CFは既存サイトを使わず、今回立ち上げたオンラインショップページから希望商品(1万円~10万円)を購入する形で支援する仕組み。
 一昨年からSNSで募集する「週1スタッフ」は月~金曜日午前中の3時間、種まきや収穫を手伝い、アルバイト代の代わりに自家用野菜を持ち帰ってもらう取り組み。
 「有機農業を学びたい」「安心安全な野菜づくりに興味がある」などの理由で集まったのは20~50代の主婦ら22人。丸山さんは「広い畑の中で、たわいないおしゃべりをしながらの農作業はゆるやかなコミュニティーになっている」と話す。2次元コードから申し込める。
 (問)同農園080・5193・4659。

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