キリンの首のような花と吉村院長

アガベ・アテナータの花

待ち侘びたアガベに花が咲く

吉村整骨院で育て多くに生きる勇気

社会

 真岡市小林の吉村進さんが営む整骨院内で5年前から育てている多肉の観葉植物アガベ・アテナータの花が12月初旬から咲き始め、訪れた患者も珍しそうに見入っている。
 アガベは、メキシコ東部が原産地で吉村さんは出入りしている庭師さんから2株を譲り受け、夏は外で冬場は院内の窓辺に置き育てていた。
ガラス窓が多く陽光がさしてすくすくと育ち、
昨年10月初旬ごろから葉の中心部に花芽が出てきて1m30㎝ほどの茎に無数のつぼみを付けた。キリンの首のように長くなった茎の根元の方から順に咲き始め12月23日には約半分が咲いた。つぼみは小振りのシシトウガラシのような形で、花は糸状で黄色い花粉が付き、触ると粘り気があり甘い。
 咲き終わると親株は枯れてしまうが、幹に子株を付けたため、鉢に植え替え大切に育てている。吉村さんの奥さんは、「コロナ禍で心が痛む中、何年も待ちわびた花が咲き、勇気と元気をもらった」と、植物からのエネルギーに思いもひとしおの様子だった。

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