オリンピックへ意気込む水沼選手

石坂市長に出迎えられる水沼選手

水沼尚輝選手が真岡市初のオリンピアンに

日本選手権競泳男子100mバタフライで派遣標準記録上回り優勝
市特別栄誉賞を受賞し真岡に凱旋
山前中出身・新潟医療福祉大職員

スポーツ

 東京五輪の競泳男子100mバタフライ代表に選ばれた真岡市出身の水沼尚輝選手(24)が4月28日、お祝いの横断幕や多くの職員に拍手で迎えられる中、真岡市役所を訪れ、代表決定後初めて地元に凱旋。石坂真一市長から市特別栄誉賞を受賞した。
 水沼選手は、同市山前中から作新学院高、新潟医療福祉大学を経て、同大職員。先月行われた競泳の東京五輪代表選考を兼ねた日本選手権で、51秒03の自己ベストをマークし、2年ぶり2度目の優勝。五輪派遣標準記録(51秒70)を上回り、真岡市初の五輪代表となった。
 受賞後の記者会見で「100mバタフライではメダルを取った人がいないので、個人種目でのメダル獲得を目指す」と結果で真岡に恩返ししたいと掲げた目標を力強く語った。
 また、コロナ禍で五輪が1年延期されたことに「これまでできなかったトレーニングに挑戦したり、プラスになった一年だった」と厳しい状況下での過程を振り返り、「僕一人ではここまで来られなかった。これまで育ててくれた皆様の努力の結晶です。ありがとうございます」とお世話になった指導者・協力者・家族への感謝の意を表した。
 市が特別栄誉賞を授与するのは、2019年に開催されたスポーツクライミングの世界ユース大会優勝の関口準太選手以来2人目。水沼選手は競泳の世界選手権初出場を決めた2019年にも市から特別功労賞を受賞している。

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