協定を締結した古口町長(左)と 小林理事長

茂木町 災害時に葬祭用品供給

県葬祭組合と協定締結

社会

茂木町と県葬祭事業協同組合(小林正勝理事長、秋桜コバヤシ社長)は11月10日、災害発生時の葬祭用品の供給や遺体搬送への協力に関する災害応援協定を締結した。
 地震など大規模災害によって多数の死者が発生した場合、埋火葬を円滑に実施するため、ひつぎや葬祭用品の提供、遺体の搬送について、町からの依頼があれば、優先的に組合から事業提供を受けられるというもの。
 この日の締結式で古口達也町長は、多くの犠牲者を出した東日本大震災を振り返り、「国土交通省の出先機関が災害復旧事業だけでなく、遺体安置のためのひつぎの発注まで行った。あのような災害は起こらないことが一番だが、最悪の事態に備えた今回の申し出はありがたい」とあいさつ。小林理事長は「昨今は『家』より『個』が重視される時代。家族葬が多くなり、葬儀の形は変わりつつある。亡くなった方の尊厳を守るためにも葬儀は必要。少しでも役に立ちたいと協定締結を申し出た」と話した。

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