令和5年 秋の叙勲 瑞宝単光章 消防団活動35年 渡邉繁さん(73)

文化

 渡邉さんは、家業の農業に励むかたわら昭和54(1979)年に真岡市消防団第4分団第3部に入団し、平成26(2014)年まで35年間、消防業務に精励し、安全・安心なまちづくりに尽力した。
 1998年~2003年、市内北西部を管轄する第4分団長として有事の際は先頭に立って現場を指揮した。03年~10年、真岡市消防団副団長、10年~14年、団長として災害現場に率先出勤し、被害の拡大防止に尽力した。
 11年、東日本大震災では、自宅の瓦が落ちるなど被災したが団長として対策本部に詰め、消防団による安否確認の巡回を指示した。
 叙勲受章では、皇居宮殿鳳凰の間で夫婦揃って天皇陛下の拝謁を賜り、感激した。改めて受章は家族の支えと団員の協力があってこそと周囲に感謝する。
 家業の農業経営は長男に引き継いだが、今後10年位は米作りに励みたいという。「受章に恥じないよう前向きに生活したい。美味しいコシヒカリを国民に届ける事で国民の食料を賄いたい」と語った。
仏壇には毎日手を合わせ、お盆と年末には、孫を含め家族7人で墓参りを欠かさない。先祖に現在平和に暮らしている事を報告し、夢を語ることで代々の土地を繋いでいく。

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