慈眼寺山門

展示中の上根二子塚古墳群の出土品

川又家のツバキ

市貝町 町指定文化財に新たに3件指定

慈眼寺山門、上根二子塚古墳群、川又家のツバキ

文化

 市貝町は1月20日、3件を町指定文化財に指定した。
慈眼寺山門(有形文化財:建造物)
 田野辺地区の海福山慈眼寺の山門(四脚門)。棟板から、地元千本大工の増渕半右衛門等による施工で、建築年が江戸時代中期の享保4年(1719年)であることが読み取れる。300年経た現在もほぼ建築当時の状態が維持されており、力強い彫刻や整った絵様、凝った造りなどから、当時の千本大工の高度な技術と特徴を知ることができる。
上根二子塚古墳群(史跡)
 上根地区と市塙地区境の南北に延びる丘陵の尾根上に立地する古墳群で、2基の前方後方墳、1基の方墳、1基の円墳からなる。市貝町では最古の古墳(4世紀・古墳時代前期)と位置づけられ、当時の地域支配のあり方を知る上で非常に貴重な古墳だ。
川又家のツバキ(天然記念物)
 刈生田の川又孝宏さん方のヤブツバキ。幹回り2・3m、樹高10m、推定樹齢は300年。中腹部に大きな空洞が見られるが、毎年3月中旬からピンクの花を咲かせ、樹勢は良好。ツバキは成長のスピードが遅いのでこれだけの大木は珍しいという。
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 市貝町歴史民俗資料館で「古墳時代の市貝町」が3月28日まで開かれ、51カ所の古墳を紹介している。今回、町指定文化財に指定された上根二子塚古墳群の出土品も展示されている。

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