真岡線全線開通100周年迎える

文化

 真岡線の七井駅―茂木駅間が大正9年(1920)12月15日に開通、これによって下館駅~茂木駅間の全線(約42㎞)に列車が運行されるようになった。今年で全線開通から100年が経過、12月20日(日)に茂木駅ホームで「全線開通100周年記念式典」が行われる。
 水戸鉄道㈱経営の真岡線(開通時は真館線)は明治45年(1912)4月1日に下館―真岡間の16・5㎞が開通した。さらに大正2年7月11日に真岡から七井まで(12㎞)延伸、真岡線と称され、昭和2年に国有鉄道の路線となった。茂木までの延伸後、茨城県までの路線が計画されたが、工事は中断された。
 昭和29年2月には気動車化が図られ、同30年には北真岡駅、多田羅駅が新設された。準急「つくばね号」も運行されるようになった(昭和37年)。
 同線はタバコや木材、益子焼など産出物の運搬、首都圏との人と文化の交流、通勤・通学者の足としての役割を担うなど芳賀地方の大動脈として活躍してきた。廃止対象路線に指定されたこともあるが、沿線市町を挙げての利用促進運動などで存続が図られ、第3セクターとしての真岡鐵道㈱が昭和63年に開業、今日に至っている。
 同線でSLの運行が始まったのは1994年3月。沿線2市5町が組織する「SL運行協議会」によって運行され、芳賀郡市の観光振興の役割を担っている。

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