矢口さん(芳賀町)が法務大臣感謝状受賞

茶道教室など永年の活動で

社会

 芳賀町東水沼の矢口マサさん(85)はこのほど、永年にわたる更生保護活動が認められ、法務大臣から感謝状が贈られた。
 矢口さんは平成4年に芳賀町更生保護女性会会員となり同16年から4年間会長を務め、現在に至る。学童保育の食事作りや、大人を対象とした茶道愛好会には希望する幼児や小学生も参加させて活動を行ってきた。
 茶道教室では、おもてなしの心を伝えるという信念で、自分の茶道具を毎回会場に運び子ども達には「難しく考えて作法を覚えなくていいのよ。暑い日にはさわやかなお茶を、寒い日にはあたたかいお茶を、これが思いやりの心なの」とやさしい口調で語りかけているうちに、子ども達の生活態度が変わっていく様子が見られた。
 矢口さんは「感謝状は会員全員で頂いたもの。子ども達を取り巻く環境が厳しくなっているなかで、環境を整えて犯罪の道に進まないよう支援するとともに、大人自身も相手に対するやさしさと心くばりの日々を送ることが大切」とほほ笑んだ。
 芳賀町更生保護女性会(関口和枝会長)の今年度会員は70人。県内でも大所帯で、母性愛の精神を持って子育て支援や地域の問題に取り組んでいく。

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