令和5年 秋の叙勲 緑綬褒章 食生活改善に25年尽力 鈴木美恵子さん(73)

上三川町上三川

文化

 福島県船引町(現田村市)出身の鈴木さんは、結婚を機に上三川町へ移住した。平成10年に町の「食生活改善推進員養成講座」を受講したことがきっかけとなり、食生活改善や食育に関するボランティアを開始。以来、約25年にわたり活動を継続してきた。
 12年4月、町食生活改善推進協議会会長に就任。20年5月から小山地区食生活改善推進員協議会会長、24年6月からは県食生活改善推進員協議会会長の要職を務め、食を通じた地域住民の健康づくりに貢献している。
 全国食生活改善推進員協議会でも、理事、副会長を歴任し、令和5年7月から会長を務めるなど、現在も第一線で活躍している。
 重点的に取り組んでいるのは「フレイル(加齢による心身の衰弱)の予防」。運動と栄養のバランスが大事だといい、食生活改善の観点から、減塩メニューの開発に力を入れている。
 受章については「大変名誉なこと。仲間たちの協力のおかげ」と感謝の意を表し、「会員が高齢化しているので、食生活改善の啓発活動に努めながら、ネクストリーダーを養成したい」と抱負を語った。
 平成28年10月には、食生活改善事業功労により厚生労働大臣表彰を受賞している。

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