感謝状を受領した綱木さん(右から2人目)と大森副主幹(同3人目)

芳賀広域消防本部

1人と1団体に感謝状
一万人プールで人命救助

社会

 芳賀地区広域行政事務組合消防本部は2月14日、人命救助に協力した綱木泰明さん(壬生町安塚)と栃木県民公園福祉協会井頭公園管理事務所に感謝状を授与。中三川祐二消防長は「一刻を争う状況下において、迅速な対応により命が救われた」と勇気ある行動に敬意を表した。
 昨年8月11日午後5時ごろ、次男とともに井頭公園一万人プールを訪れていた綱木さんは、流れるプールの水面にうつ伏せで浮いている男児を発見。すぐに引き揚げて119番通報を行い、監視員に状況を知らせた。無線で連絡を受けた事務所スタッフは、AED(自動体外式除細動器)の搬送や一次救命処置を施し、救急車の進入路確保や救急隊の誘導を実施した。
 引き揚げた直後に男児の祖父が心臓マッサージを行ったことで、心肺機能が回復。現在は後遺症もなく、元気に過ごしているという。
 綱木さんは「携帯電話を防水ケースに入れて持っていたので、早急に通報できた。後遺症が残らず本当に良かった」と安堵の表情。同事務所の大森計副主幹は「定期的に受講している救命講習が役に立った」と話し、事故防止への努力を誓った。

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