瑞宝単光章(消防) 芳賀町消防団に33年奉仕

芳賀町祖母井 直井功さん(71)

文化

 直井さんは昭和45年20歳の時、父に勧められ町消防団に入団。57年に部長、62年に分団長、平成11年から消防団長を務め、15年に退団し、33年間務めた。
 振り返ると、昭和55年頃から連続放火があり、班を組んで夜警巡回に当たったこと、改修前の五行川は大雨の度に溢水し、夜を徹して土のう積みを行ったこと、昭和61年の8・5水害では八ツ木の水源地冠水を防ぐため、水を吸い上げる作業に当たったことなどが印象深い。
 防災無線が未整備の頃には、役場のサイレンが鳴ってから有線放送が流れ、火災現場を確認するシステムだった。家業が牛乳販売店で、配達先から現場に直行することも度々で、妻がヘルメット、消防服、防護靴など一式を届けてくれた。
 直井さんは「商売しながら団活動をよくできたと思う。家族の理解と団員の協力があってのことで、周囲の人に感謝します」と話した。
 平成12年県消防協会長表彰、13年日本消防協会長表彰、14年消防庁長官表彰。

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