選手宣誓をする田中未来君

茂木錬心館が創立65周年

5年に一度の記念大会で技を競う

文化

剣道の道場を開いて創立65周年を迎えた「茂木錬心館」(今井徹館長)の記念少年剣道錬成大会(同大会実行委員会主催・小林勝委員長)が10月23日、茂木中学校武道館、体育館で開かれた。芳賀郡市内にある8つの道場、剣道の部活動がある12の中学校から約170人が出場し、個人と団体で行われた。
 茂木錬心館は、練り上げる名刀を造るように強靭な身体を作り、幕末の名剣士島田虎之助の「心正しければ剣また正し」、名門道場「養心館」からとり、茂木町の故阿部毅氏が「強い体に正しい心」の青少年を育成しようと「錬心館」と命名し、昭和32年に設立した。
 以来、地域の青少年健全育成を目的に5年に一度、郡市内で剣道に励む小学生と中学生を対象に大会を開き、礼節と自己の修養に努めている。
 開会式で大会会長の今井館長が「新型コロナウイルスの影響により、5年前の大会開催時からは想像もつかないほど社会が大きく変化している。そんな環境下で、猛暑や厳寒の中、子どもたちがマスクをして稽古に励む姿に感動した。今大会では、勝ち負けにかかわらず、躍動する場として全力で楽しんで欲しい」などとあいさつ、選手らにエールを送った。
 茂木小6年田中未来君が「多くの関係者のおかげで開催できることに感謝し、正々堂々と戦います」と選手宣誓をした。試合は、コロナ対策により「鍔迫り合いを長くしない」などの特別ルールで行われた。大会は、役員や保護者、茂木中剣道部後援会、茂木中柔道部と錬心館のOB、OGらにより、きめ細かな役割りでスムーズに運営され、子どもたちは持てる力を発揮し、日頃の練習の成果を発揮し技を競い合った。

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