視野広げる新聞の役割

真岡高で創立記念式典
下野新聞元主筆が講演

社会

 真岡高校創立124周年記念式典が、同校講堂で行われ、1974年度卒業の下野新聞社元主筆、飯島一彦さん(66)が記念講演した=写真。記者の仕事、新聞が社会で果たしている役割を分かりやすく解説した。
 1980年に入社後、足利総局で記者人生をスタート。政経部、経済部、東京報道部記者を経て編集局長、主筆などを務め、昨年6月、専務取締役を退任。42年間の新聞社人生を終えた。現在非常勤特別顧問で、新たに米づくり人生を始めた。
 ネット全盛の時代、ネットニュースにはフェイク(誤情報)も少なくない。「正確性を大切にする新聞は視野が広がり、判断力も養える」と新聞の効能を強調。「スマホの使用時間を減らし、新聞をめくって世の中の動きを知ってほしい」と訴えた。
 明治33年に「栃木県第三中学校」として創立した同校。コロナ禍で4年ぶりに一堂が会した式典には全日制、定時制の全校生約650人らが出席した。
 荒井博文校長は「本校の歴史と伝統を再確認し、先輩が受け継いできた真高生の指標『至誠』を具現化していこう」と呼び掛けた。所用で欠席の佐藤務同窓会長は、昭和9年に制定され、戦前、戦中、戦後と歌い継がれてきた伝統の校歌の意義を祝辞として寄せ、代読した篠﨑勝美副会長も「白布が丘の日本一熱い男子校で充実した高校生活を過ごして」と激励の言葉を送った。

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