訪問看護を通じて
    医療や地域に貢献

精神特化型訪問看護ステーション あやめ真岡

社会

2020年4月に設立した訪問看護ステーションあやめ真岡(真岡市並木町)は、精神科に特化した訪問看護を行っている。
 現在、厚生労働省はがん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病の四大疾病に、新たに精神疾患を加え五大疾病として対策を強化している。同ステーションは現状改善のために、利用者や家族に寄り添い、地域の医療機関や各種サービス担当者と連携しながらさまざまなサポートを行っている。
 例えば利用者の健康管理(バイタルチェックや血圧測定)、服薬管理、ヒアリングやアドバイス。利用者の自立のサポートになるよう食事の準備や洗濯、部屋の片付けなど生活面のサポートも行っている。気分転換の散歩や音楽鑑賞なども利用者に喜ばれているという。
 同ステーションの看護師は現在総勢7人(2023年5月1日現在)。相手を思いやり、スタッフ同士が助け合いながら日々看護を行っている。  
 それぞれ経歴や年齢はさまざまだが、「利用者だけでなく、同じように苦しむ家族にも看護を通じて関われること、利用者を多角的にサポートできることにやりがいを感じる」と全員が口をそろえる。
 看護師の齋藤さんは
「今後もチーム一丸となり、利用者や家族の気持ちに寄り添い、笑顔になっていただけるような看護を続けたい。地域に根ざした訪問看護ステーションと精神疾患による自殺や虐待ゼロを目指し、より多くの方をサポートすることで、地域と社会の発展に貢献したい」と意欲を述べた。
 病気に悩む本人や家族は、周りに相談できる人がいないことで苦しんでいることが多い。人とのつながりが持てない中で孤立してしまう。「地域に私たちのような存在がいることをどうか思い出してほしい。悩みを話すだけでも良いので相談をしてほしい」と話した。
 真岡市並木町3―28―3南晒屋コーポ206(問)0285・80・5328。

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