地図を用いて現場の状況を説明

真岡市 通学路の安全確保へ

横田地区で「とちぎの道現場検証」

社会

真岡市は9月7日、横田地内の一般県道物井寺内線で「とちぎの道現場検証」を実施した。市や県真岡土木事務所、真岡警察署、横田地区および近隣小中学校の関係者ら24人が参加。適切な道路整備による児童・生徒の安全確保に向け、活発に意見を交換した。
 物部会館に集合した参加者を前に、石坂真一市長は「現場検証を行う箇所は、地元区長から県に整備要望が出されており、通学路の危険箇所としても報告を受けている。きょうは実際の道路状況を確認した上で、忌憚のないご意見をいただきたい」とあいさつ。県真岡土木事務所の福田昌弘所長も「利用者や地域の皆さんの声を届け、道路整備に必要な予算確保に努めたい」と述べ、実り多い取り組みとなるよう願った。
 引き続き、市建設課の柴山晃明課長補佐が、地図や写真等を用いて事業概要を説明した。同路線横田地内の1・3㌔区間は、児童・生徒の通学路となっているものの、幅員が狭く、急カーブが連続。歩道もなく、車両のすれ違いが困難であることから、歩行者や自転車にとって極めて危険な状況となっている。
その後、参加者は車両に分乗し、現場へと移動した。悪天候のため、現場の視察は車内からとなったが、参加者は「朝夕の交通量が多いため、横断が危険」「雨天時は、児童が水たまりを避けると道路の中央付近を歩くことになる」などと現状の課題を示し、横断歩道の設置や路面舗装の改良等も要望。市や真岡土木事務所、真岡警察署の担当者らは、早期の課題解決に向け、対応を検討するとした。

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