雨巻山の頂上に立つ添谷さん

キラリ人生 雨巻山に月100回以上登山

眺望楽しみ足腰鍛え長生きを
真岡市西田井  添谷誠一さん(74)

日々是好日

 益子町と茂木町の境に位置する標高533mの雨巻山は、近隣のトレイルランナーに良く知られ、また地域の子どもから大人までに親しまれている。
 添谷さんは、3年前は一ヵ月に101回、2年前は105回、昨年は135回登ったという大の雨巻山ファン。
 登山は40代から始め、地域の郵便局に勤務していた1990年、JA山前登山クラブに入会して以来、各地の名峰に登り、2010年には日本百名山を踏破した。
 近年は、登山道が整備され、眺望も良い雨巻山に好んで登っている。益子を中心にした岳友で結成する「益子いくべ会」が整備して登り易くなっているため、園児でも登れ、多くの登山者から称賛の声が寄せられている。
 添谷さんは東尾根、西尾根、栗生コースがお気に入り。空気が澄んだ冬の西尾根コースからは富士山やスカイツリー、冠雪の浅間山も望めるという。早春からマンサク、カタクリなど、四季折々にさまざまな山野草が咲き、奥さんのみつ子さん(71)と共に登山を楽しんでいる。
 北アルプスは1人で上ったが、趣味が同じ人と友達になれ情報交換もできる。
 自然を楽しみながら四季も愛で、足腰が鍛えられる登山の良さを多くの人に知ってもらいたいという添谷さんは、「よそから訪れる人たちから、『こんなにきれいに整備されている山は他にない』と言われ誇りに思うと共に、いくべ会の皆さんの整備活動に心から感謝したい」と話し、「近場の素晴らしい山で五感を研ぎ澄ませ、健康な日々を送りませんか。何よりも大切な自分のために」と雨巻山登山を呼びかけている。

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