全国切符を手にした真岡女子高箏曲部の13人

壮行演奏会のチラシ

初の最優秀で全国切符

真岡女子高箏曲部13人
7月、かごしま総文出場

文化

真岡女子高箏曲部が今夏、鹿児島県で開かれる第47回全国高等学校総合文化祭鹿児島大会(2023かごしま総文)に県代表として出場する。昨年11月、県内12校による予選を兼ねた秋季発表会に臨み、創部50年で初の最優秀賞に輝き、名実共に全国切符を手にした。出場記念の壮行演奏会を6月4日(日)午後1時、真岡市役所2階の青空ステーションで開く。

~6月4日に壮行演奏会~
 昨年末の発表会で現3年生4人と2年生9人の13人はリズミカルで力強い曲調の「戯曲」を演奏。「躍動感と表現力が一体となり作品が立体的に表現された」と高評価を受けた。
入部時、箏は全員初心者。楽譜の読み方、奏法、専門用語などに戸惑いながら、講師や顧問、先輩のアドバイスを受け、半年後には素晴らしい音色を奏でる生徒たち。25年前から指導する生田流箏曲家田代恭子さん、顧問大森小百合教諭は「13人の結束力と集中力で弾き切った」と生徒の頑張りをたたえた。
 その源は3年生。部長で17弦担当小坂真実さん、副部長で2箏担当小池智百花さん、同じく2箏石井夏樹さん、1箏大塚ひかりさんは真岡中の同級生。全員ピアノ経験があり、3人は吹奏楽部出身。「伝統音楽に触れたい」「弦楽器に興味があった」「アニメ『この音とまれ!』に影響された」「祖母の箏を受け継ぎたい」が入部理由だ。
 発表会では3年生の箏爪がはずれるハプニングがあり、3年生同士でうまく乗り切ったという。結束力を物語るエピソードだ。
 コロナ禍の1年時、輪番で和歌山大会に出場した4人は「全国レベルを思い知った。もっとうまくなりたい、自分たちの力で全国に行きたい」との思いを田代さんに直訴。厳しく的確な指導で練習を重ねた。部のモットーは学業優先。平日の月曜~金曜日、合奏、パート練習を重点に効率よく練習している。
 7月29、30日、鹿児島県日置市での全国大会で、「県代表として練習の成果を発揮し、多くの人に感動を与えられる演奏をしたい」と意気込みを語る。
 壮行演奏会では賞を取った「戯曲」の他、「炎」などを披露する。無料。(問)同部0285・82・2525。

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