センバツ初出場を果たした石橋ナイン

石橋、善戦も一歩及ばず

センバツ 能代松陽(秋田)に惜敗

スポーツ

第95回記念選抜高等学校野球大会(センバツ)に21世紀枠で初出場した石橋は、4日目の第1試合で能代松陽(秋田)と対戦。接戦を繰り広げたものの、好投手を打ち崩せずに0―3で敗れた。
 石橋は、背番号6の入江祥太(2年)が先発。立ち上がりを攻められ、初回1死一、三塁から犠飛で1点を失ったが、二回以降は直球と変化球のコンビネーションが冴え、打たせて取るピッチングで相手打線に追加点を許さなかった。
 疲れの見え始めた八回に無死一、二塁のピンチを招くと、エースナンバーを付ける左腕の藤巻翔汰(3年)がレフトからマウンドへ。2死を取ったものの、内野ゴロが悪送球となり、決定的な2点を奪われた。
 打線は三回、亀井将広(3年)のチーム初安打から2死三塁のチャンスを作ったが、秋の県大会で6割超の打率を残した大金莉久(3年)が凡退。八回2死一塁では、横松誠也主将(3年)が代打で登場するも、内野ゴロに倒れて得点できなかった。
福田監督「好投手に脱帽」
 能代松陽の好投手・森岡大智に完封された石橋。県大会は好調だった打線が内野安打2本に抑えられ、福田博之監督(芳賀町出身、真岡高卒)は「直球が手元で伸びていた。少ないチャンスをどう生かすか考えながら試合に臨んだが、手も足も出なかった」と大会屈指の右腕に脱帽の様子だった。
 先発して八回途中まで好投(自責点1)した入江については「五回まで投げてくれればと思っていたが、期待以上の出来。しっかりと役割を果たしてくれた」と及第点。継投のタイミングは予定より延びたが、救援した藤巻も持ち味であるコントロールの良さを十分に発揮した。
 「守備からリズムを作り、攻撃につなげる」のが福田監督の理想とする野球。相手の機動力を封じるなど、野手の連係には練習の成果が見られたが、打線は制球の良い森岡に12個の三振を奪われ、反撃の芽を摘まれた。
 センバツには21世紀枠で出場したが、夏は県代表の座をかけて強豪私学に挑戦する立場。福田監督は「打線の強化が最も重要。選手個人で取り組むべき課題は異なるが、明確な目標を持って練習に励み、全体のレベルアップを図りたい」と気を引き締めていた。

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